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日々是好日-道場での日々Days in Dojo (Japanese only)

2024年の日記は「Mizuta Book」に移動しました。

Index
 2023年  5月      6日  茨城県合同稽古会にて
 5日  京都大会(剣道)3日目
 4日  京都大会(剣道)2日目
 3日  京都大会(剣道)1日目
 2日  京都大会(剣道)前日
 1月  17日  手ぬぐいの完成
 16日  イタリア語についてーDiegoさんより
 14日 メルボルン松本さんの来訪 
 10日  先生のご縁
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2023/05/06

「水田先生がぐいぐい入って来るでしょ?」「はい」「そして打たれるでしょ?」「はい」「その間に先生は打つべき時を教えてくれてると思うんだよ」「そうなんですか?」「だからね、そこで避けたり受けたりする人は、それを学ぶチャンスを逃していると思うんだ」

県の稽古会の指導稽古、水田先生の列に並んでいた時のことです。前に並んだ水田道場の先生が振り向いて教えてくれたことです。

水田先生がぐいぐいやってくる時、その迫力を真正面から見て私もちょっとしたパニックですが、避ける器用さが私にはありません。でも避けるよりは攻めて打つべきなのだと分かりました。

でも「打つべき時」って???学ぶチャンスを逃さず頑張ろうと思います。

2023/05/05

今年の武徳殿は「その日に立合をする人しか入れない」という決まりでした。水田先生は京都大会を「一年間の修業の集大成を見てもらう場所」と話してくださったことがあります。

そういうお考えの先生は多いのでしょう、宿の玄関を出て行く八段の先生方のお顔は晴れ晴れとして、お見送りする私たちの心も明るくなりました。

2023/05/04

昨晩は、中京大学剣道部の同級で、水田先生が副キャプテンだった時にキャプテンだった豊村東盛先生のご友人、門下の方々と宴席をご一緒させていただきました。

いろいろな方が代わる代わる楽しいお話を聞かせてくださるので、笑い転げているうちにあっという間に時間が過ぎました。

来年またお目にかかるまでに、どこかでお稽古をいただけたらいいなと思います。

2023/05/03

今年の京都大会には、水田道場から
5月3日 飯田千加代先生、田端君代先生、林明人先生、草山俊之先生
5月4日 飯田真己先生
5月5日 水田重則先生
が出場されます。

立合が終わると、武徳殿で掲示されていた対戦表を記念にもらえるそうです。一枚一枚筆で書いてあります。一枚しかないので、お相手の方と相談してどちらが紙をもらうか決めるのだそうです。草山先生、もらえてよかったですね!

2023/05/02

東山駅に水田先生が現れるのを、田端先生と草山先生の後ろでウキウキしながら待っていました。

明日から京都大会が始まるのです。先生の竹刀を捧げ持って、夕暮れの京都、観光地の喧噪を離れた住宅街を宿までのんびり歩く15分、きっといつまでも忘れないと思うくらい幸せなひとときでした。

先生もそんなお気持ちだったのでしょうか、「道場のみんなと京都に来られたらいいねえ」とおっしゃっていました。

2023/01/17

水田道場の2本目の手ぬぐいが完成しました。コロナ禍が始まってから、道場の恒例行事だった暑気払いや忘年会が開けませんでした。

道場の宴会を補助していた年会費で手ぬぐいを作ろう!という声があがったのが昨年の春、水田先生が「どんな字を書けばいい?」と訊いてくださって、道場で案を募集しました。いろいろな案が寄せられましたが、藤﨑先生が横浜から「気、という字がいいなあ」とメッセージを送ってくださり、全部の候補を水田先生にお伝えして、今回の字は『気』に決まりました。

厚手の手ぬぐいを作っている手ぬぐい屋さんを水田先生が懇意にされている先生に教えていただき、突然電話しても大丈夫だろうかと思いながらおそるおそる電話した時は秋になっていました。水田先生に原稿を頂いて、こんな感じになります、と道場で紙に並べたら、先生方がニコニコしながら集まってきて口々に「楽しみだねえ」「いつできるの?」と言ってくださいました。

いよいよ手ぬぐいが届いた時は嬉しくて、道場の皆さんにすぐメールしました。水田先生を慕っていつも連絡してくださるイタリアの皆さんにもお送りしようと思います。

2023/01/16

イタリアのディエゴさんは、剣道のほかに囲碁にも詳しく、日本語の勉強もしていて時々「言葉」についてSMSで話します。

イタリア語はラテン語だけでなくギリシャ語やアラビア語の影響も受けているのだそうです。先日は「仮面」という単語について面白いことを教えてもらいました。

I recently discovered another interesting curiosity about the link between the Greek and Latin languages, from which the Italian language derives.
The ancient Greeks used masks (like your Noh theatre!) for their plays which were called 'Prosopon'.
最近、イタリア語の語源となったギリシャ語とラテン語のつながりについて、また面白い発見をした。古代ギリシャでは、演劇(日本の能楽のようなものです!)に「プロソポン」と呼ばれる仮面を使っていました。

These masks also served to amplify the volume of the actors' voices.
The Latins called these masks 'Per' which in Latin means 'to amplify, increase' and 'sonam' which in Latin means 'sound'.
この仮面は、役者の声の大きさを増幅させる役割も果たしていました。それでラテン語で「増幅する、増やす」という意味の「Per」と、「音」を意味する「Sonam」を組み合わせて、「Per+Sonam」と名付けられたのです。

Thus, combining the words 'Per+sonam' = 'Persona' (person).
And funny to think that the philosophical term to identify a human person, is that of a mask!
つまり、「ペル+ソナム」=「ペルソナ」(人)なのです。人間を特定する哲学用語が「仮面」とは、面白いですね。

水田先生のお供でイタリアに行くまで、私はイタリアは一生テレビで見るだけの場所だと信じていましたし、イタリア人と知り合うことがあるとは夢にも思っていませんでした。

剣道を通じてイタリア人の友達ができて、いろいろな人といろいろな話を、英語の助けを借りながら交わせることに今でも驚いています。

そしてそんなご縁を結んでくださった水田先生にそのたびに感謝しています。

2023/01/14

メルボルンの松本さんが茨城に帰ってきました。

松本さんは暮れにご家族で日本に一時帰国しました。12月に高松で開催された社会体育指導員講習会に参加し、そのまま故郷への帰省やご家族のサービスなどをこなして大忙しだったのに「水田先生には講習会でご挨拶できたけど、水田道場の皆さんにもご挨拶したい」と言ってくれたのです。

週末の県の合同稽古に水田先生がいらっしゃることもあり、一緒に合同稽古に行こうと誘いました。「松本さんも来ます」とアナウンスしたところ「それじゃ行こうか」と言ってくださる先生方あり、いつもより水田道場の人が多い合同稽古となりました。松本さんはその一人一人に挨拶し、先生方も「元気だった?」と笑顔で懐かしそうでした。

駅まで迎えに行き、合同稽古の会場までいろいろなことを話して大笑いしました。一時帰国の時に滞在している神奈川県から、茨城県はそんなに近い場所ではありません。それなのに帰国すると必ず水田道場に来てくれる松本さんの気持ちがとても嬉しく、彼女との友情にあらためて感謝した一日となりました。

2023/01/10

水田先生の範士ご受称のお祝いをしたホテルで学会のバンケットをすることになり、学会の副大会長と事務局長のお供でホテルの宴会場に打合せに行きました。

ホテルの名前は変わりましたが、宴会担当の方々は今も変わらず同じ部署で働いていらっしゃるそうで、私のことを憶えていてくださり、「以前剣道のパーティでお世話になりましたね」と言われました。先生のお祝いは2016年の秋、それからもう5年以上経っているのに、毎日のように宴会をしているはずのホテルの方々に憶えていていただいたことに、ただでさえすぐに吹き飛ぶ「平常心」を失って思わず立ち上がってしまいました。

「まだ剣道続けていらっしゃるんですか」と訊いてくださる係の方に「え、あ、はい、とても細々と続けております」とオロオロ返事をして、同席していた上司二人に大笑いされました。

祝賀会の日、大勢の方が先生のために駆けつけてくださり、先生が幸せそうにお礼をおっしゃっている姿を遠目に見て私はただただ嬉しかったのですが、祝賀会を担当してくださった係の方に「嬉しそうですねえ」と何度も言われました。それで憶えて頂いたのだろうか・・と思いますが、真相は分かりません。

水田先生のお陰で頂いたご縁は数えきれません。そのどれもが望むことさえ思いつかなかった方々とのご縁です。このご縁もまた・・と先生への感謝をあらたにした年の初めでした。