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日々是好日-道場での日々Days in Dojo (Japanese only)

ホームページの管理人の日記です。

Index
 2022年  10月  26日  山崎先生のブドウ
 16日  ヴェネチアからの便り 
 9月  19日  武蔵野
 18日  鎌倉殿ふたたび
 4日  鎌倉殿が分からない
 8月  24日  稽古の心構え
 7月  6日  石田利也先生のご来訪
 6月  19日  休日特別稽古の風景
 5月  28日  山崎先生の梅
 18日  水田道場
 11日  石岡への道
 9日  水田先生の稽古
 8日  柿の摘蕾
 5日  京都大会
 4月   30日  日記再開
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2022/10/26
山崎先生が「道場の皆さんでどうぞ」と葡萄をたくさん持ってきてくださいました。思ったように色がつかず、売り物にはしないのだそうです。

玄関にたくさん並んだ大粒の葡萄を見て、林先生が「これはどうしたの?粒がものすごく大きいね!」と目をまるくされていました。

水田先生が「これがブドウ家のブドウだな!」と朗らかにおっしゃると、山崎先生もニコニコしながら「ブドウ(葡萄)の腕は上がったのですが、ブドウ(武道)の腕がどうも・・」などと返されるので、近くにいた皆で笑い転げました。

帰宅して早速いただきました。甘くて美味しくて、大粒なので口いっぱいに広がる幸せに「どうしてこれを売らないのかなあ?」と家人と言いながらたくさん頂きました。まるで噛めるジュースでした。

山崎先生、みんなに幸せをどうもありがとうございました。
2022/10/16
ヴェネチアの友達、ディエゴさんからお便りをいただきました。
ディエゴさんはヴェネチアの子どもたちのために剣道教室を開いています。時々送ってくれる稽古風景や「子どもたちから学ぶことが本当に多い」というディエゴさんの言葉、その取り組みに水田先生も感心されて「私たちが彼に学ばなくてはならない」とおっしゃっていました。

お便りはイタリア語版と英語版がありますが、イタリアからこのホームページを見てくれている友達のためにイタリア語とその翻訳を掲載します。

Un anno di lezioni di kendo per bambini... a Venezia! :)
dopo i brutti anni della pandemia, finalmente, nell'anno 2021/22, il primo corso per bambini di kendo è finalmente giunto al termine!. Abbiamo ricominciato, dallo scorso settembre il nuovo corso per l'anno corrente.

Ma cosa significa per un kenshi "eterno principiante" come me, assumersi la responsabilità di istruire questi giovani ragazzi sulla via della spada giapponese?

Sicuramente, l'aspetto che cerco di trasmettere (oltre alla pura tecnica) è legato a ciò che il kendo mi ha dato ed insegnato nei miei (ormai!) 23 anni di pratica: divertimento, fiducia in se stessi, socialità, spirito di corpo, autostima, rispetto e buone maniere. Mi ha insegnato il valore della sconfitta, della pazienza, dell'uguaglianza.

Infine, essendo un percorso individuale, mi ha insegnato ad affrontare i problemi contando su me stesso senza scaricare le colpe sugli altri! Questi ragazzi vivono esperienze molto affini alle loro passioni. Cerco sempre di arricchire gli insegnamenti con storie, aneddoti e curiosità, ed è bellissimo vedere come la loro attenzione sia sempre accesa e costante. Lavorano bene e si impegnano. È sorprendente vedere quanto siano permeabili agli insegnamenti, a volte molto più degli adulti. Molti di loro si sono già avvicinati al Kakari-Geiko, al kiri-kaeshi e a buona parte dei Bokuto ni Yoru Kendo Kihon Waza con buoni risultati. C'è una bellissima atmosfera di fiducia, complicità e amicizia.

Parlo sempre con loro dei nostri amici giapponesi e sognano, un giorno, di poter venire in Giappone per conoscervi e praticare con voi! Non mi resta che esprimerti ancora una volta infinita gratitudine per il tuo sostegno e quello di tutta la mia "famiglia giapponese": è anche e soprattutto grazie a voi che questo progetto si è potuto realizzare!

Un grande abbraccio dall'Italia!

子供たちのための剣道教室...ヴェネチアでの1年間
パンデミックの数年ののち、昨年9月に再スタートした、初の試み「子どものための剣道教室(2021~2022)」のコースが完了しました。

私のような「永遠の初心者」剣士が、少年たちに「剣の道」を指導する責任を負うことの意味を振り返りたいと思います。私が彼らに伝えようとしたのは(純粋な技術はさておき)23年間の稽古で剣道が私に与え、教えてくれたこと、すなわち楽しさ、自信、社交性、団結心、自尊心、尊敬、マナーに関することでした。剣道は私に敗北や忍耐、平等の価値も教えてくれました。人は畢竟一人一人が自分の道を歩むもの、他人に責任を転嫁せず自分の責任で問題に対処するのだということを学びました。

この子たちは私に近いこの情熱を体験しました。私はいつも物語や逸話を話してきかせて彼らの好奇心を喚起せねばと思っていましたが、素晴らしいことに彼らは常に変わらぬ集中力を見せてくれました。そして実に熱心に稽古に取り組み、時に大人以上に教えたことを理解して私を驚かせました。子どもたちの多くはかかり稽古や切り返し、「木刀による基本技稽古法」に取り組み、上手にできるようになりました。剣道には、信頼と共感、そして友情の美しさがありました。

子どもたちにいつも、日本の友人たちのことを話しています。子どもたちはいつか、その人たちと稽古することを夢見ています。この試みが実現したのは、私の「日本の家族」のおかげです。お世話になったすべての人に感謝しています。

イタリアから大きな抱擁を!
2022/09/19
水田先生は名古屋の話になると「学生時代に過ごしたからね」とおっしゃって名古屋駅の周辺にも路線図にも詳しいご様子です。私は自分の大学周辺にそんなに自信が持てないなあと思いながらお話をうかがうことたびたびでした。

今日、用事があって武蔵野大学を訪ねました。 私の出身大学も吉祥寺の隣の駅にあったので、私は学生時代の4年間を武蔵野の街で過ごしました。

少し古めの瀟洒な家が続く街並、課題やらお喋りやらに夢中でしみじみ眺めたことなどなかった武蔵野の景色ですが、その空気が卒業後30年経っても変わらないことに少しびっくりしました。 そして学生時代をボーッと過ごした私も、武蔵野の空気が懐かしいことに驚きました。

父亡き後、「学生時代を過ごした街に住みたい」と、嫁いできた家を畳んで出身高校の近くに引っ越していった母の気持ちが少し分かったような気がしました。
2022/09/18
万騎が原幼稚園、万騎が原小学校、万騎が原中学校、これが私の出身校です。一貫教育校だったわけではなく、あたりの地名が学校の名前になっていました。

今日『鎌倉殿の13人』を観て、この地名の由来が分かりました。畠山重忠を討伐するための北条氏の軍勢が駐留したことで、「牧ヶ原」という牧歌的な地名が「万騎が原」という字で書かれるようになったのです。

私の家から一番近いお墓は畠山重忠の墓でした。友達の家に遊びに行く時、買い物帰りの母と駅に行く時、数えきれないほど「それじゃ畠山重忠のお墓のトコでね」と待ち合わせました。名前はお馴染みでしたが、私にとって畠山重忠は「ずっと昔に亡くなった誰か」でしかなく、調べてみようとも思いませんでした。

その畠山重忠が突然、テレビに出てきたのです。生きて動いて喋っていました。忘れていたクラスメイトがテレビ番組に出ているような気持ちで眺めました。

いま、私の故郷の近くには藤﨑先生が住んでいます。藤﨑先生のお膝元、そして私の故郷は鎌倉時代どんな感じだったのだろうと思いながら、万騎が原が出てくるのを待ちました。

やっとテレビに映った鎌倉時代の万騎が原は、ジュラシック・パークの撮影に使えそうなほど緑いっぱい、人家などまったくなさそうな場所でした!

今度、防具を背負って藤﨑先生にお稽古頂きに行く時は、畠山重忠のお墓にお参りしてもいいかなと思いました。
2022/09/04
三谷幸喜の書く喜劇が好きなので、ふだん大河ドラマを観ない我が家も『鎌倉殿の十三人』を観ています。一応生まれも育ちも神奈川県、日本史が苦手な私も鎌倉時代はなんとかなるだろうと思って今まで来ました。

ところが分からないのです。まず「頼」とか「時」とか「朝」とかが名前に付く人が多すぎます。ナレーションの「それは・・北条義時!」で、視聴者は「ええっ!」となるはずのタイミングで、私は心の中で「誰?」と叫んでいます。

結局、私が鎌倉時代について知っているのは「1192(いいくに)つくろう鎌倉幕府」だけなのではないかという結論に達しつつある今日この頃です。遠いからよく知らない、と逃避していた「794(なくよ)うぐいす平安京」と全然差がありませんでした。
2022/08/24
月曜日の稽古で水田先生が「コロナウイルスのこともあるし、皆仕事も持っている。稽古が足りないのは仕方ないと思うが、稽古に向かう心構えをして道場に来てほしい」と話されました。

はっとしました。朝起きて「今日は水田道場がある」と思って一日過ごすだけでは駄目だったのです。道場に着くまでに準備運動が済んでいるくらいの心構えで一日を過ごそうと思いました。

稽古の後でお礼の列に並び、先生の前に出た時「今日は疲れたろ」と言われました。「気迫があった。それは剣先を合わせた時に必ず分かる」とのことでした。立ち上がった時はいつもの通り、頭の中は真っ白だったと思うのですが、先生の稽古の列に並んでいる時、私は「今日はこの瞬間のために朝から過ごしてきたんだから、私はちゃんとできる。きっとできる」と自分に言い聞かせていました。

これがうまくいく日も空回りする日もあると思いますが、続けてみようと思います。
2022/07/06
石田利也先生が水田道場にいらっしゃいました。「この先生がうちの道場にみえるんだ」と、石田先生の写真と略歴が載っているホームページを職場の同僚に見せたところ「優勝しかしてないね!」と驚いていました。見せた私も「本当だ!」とあらためて驚きました。

道場の先生方がかかっていくのを列の後ろの方から恐る恐る眺め、長く警察にいらした先生だしものすごく強いし恐かったらどうしよう・・と思っていたのですが、必死に打った面が当たった時は破顔一笑で「おお!」と言ってくださいました。

一人一人に丁寧に稽古をつけてくださり、笑顔でお礼の挨拶に応じてくださいました。東京から遠路はるばるいらしてくださった先生に感謝は尽きません。水田先生に「また来ます」と言ってくださったそうで、またお稽古頂けるといいなあと思いました。JX金属株式会社の剣道部が石田先生のご指導で強くなっていくのを応援したいと思います。
2022/06/19
6月も半ばを過ぎて暑くなってきました。今年はいろいろな行事が再開して週末の水田先生はご予定が詰まっていますが、半ばむりやりお願いして週末の稽古を継続しています。

今日、6月19日の日曜日は「国体予選があるけど、午後の早い時間に終わるはずだから」と、夕方からの稽古を快諾してくださいました。

稽古の前に飯田先生が大将の部で優勝されたことというお話がありました。私は当の飯田先生がいつもと同じように早くから稽古場所にいらしていることに驚き、ちょっと地元の試合に出ても疲れて早く寝てしまう自分を反省し、レベルが全く違うけれどもせめて飯田先生の姿勢は見習わねばと思いました。

家が稽古場所の近所だから、と鈴木先生ご夫妻が麦茶のタンクを差し入れしてくださり、稽古の合間にホッと一息、夕日の差し込む道場に和やかなひとときが流れました。「こんなに暑い中頑張っているのだから、みんな強くなる」という水田先生の言葉を信じて、今年の夏も頑張っていこうと思います。
2022/05/28
山崎先生の農園に梅を頂きに行きました。怪我で稽古をお休み中の山崎先生が、怪我の部分以外はお元気そうで忙しくしておいでの様子にホッとし、嬉しくなりながら作業しました。

毎年のことですが、大きくなった青い梅は本当に美しくてかわいいなと思います。ひとつひとつ大切に収穫し、市場に出す梅の袋詰めもお手伝いし、たくさん頂いて帰りました。

毎年「山崎先生の梅」の梅酒やジュースを楽しみにして「剣道が強くなりそう」と喜んでくれる剣道仲間のために、今年もはりきって梅を漬けたいと思います。
2022/05/18
稽古の後で、先生が「コロナのことで稽古が休みになったり色々あるけれど、ここにこうして皆で集まって稽古ができることを素直に喜びたいと思います」と話されました。

本当にそう思います。水田先生と吉沼先生が前に座られ、道場の先生方が姿勢を正して一列に並んでいる・・・水田先生を慕って集まるこの道場の方々と稽古のたびに会えることを素直に嬉しく思います。
2022/05/11
5月の稽古場所は石岡市内にあります。夏に向かって日が長くなってきて、職場を定時に出ると、石岡市へ抜ける朝日トンネルを出た道はまだ明るく、緑したたる山を正面にゆるい下り坂・・素晴らしい見晴らしです。

遠いところへ一人旅に来たような気持ちで楽しくなります。「あなたの家からそんなに遠くないでしょ!」と笑われそうですが、薄暮の道を一人ドライブするのはなんだか楽しい気持ちです。
2022/05/09
「オレさあ、いつもはちゃんとできてるような気がするんだよ?でも水田先生の前に出るとそれができなくなっちゃうんだよなあ」とぼやく先生を時々お見かけしてきました。「水田先生にいいところを見てほしいと思ってかかっていくのに、駄目なところが全部出る」のだそうです。

私の駄目なところもしっかり出ていると思います。でも私は水田先生の稽古が大好きです。先生に頂く稽古には「???」(うまく打てない?なんで?どうして?)「~~~」(どうする~先生が打ってきちゃうぞ~考えろ自分~)「!!!」(先生の真似をしてみよう!あっ、打てた!もう一回!)が詰まっていて、それが高速回転しているような感じです。

何事もテンポの遅い私は先生の誘導についていくのに精一杯ですが、私よりはるかにテンポの速い先生方にもそれをされているのかな!?と、考えるたびにあらためて水田先生はすごいなあ~と思います。
2022/05/08
山崎先生の農園に柿の摘蕾にお邪魔しました。空は晴れわたって暑いほどです。柿の葉がぴかぴかと輝いています。先生と奥様も近くの木で作業していて、ご夫妻の気さくな会話に思わず吹き出したりしながら作業を進めます。このお二人の笑顔を拝見できるのも山崎農園にうかがう時の大切な楽しみです。

貸していただいた梯子の上に立って柿の木の上へ頭を出すと、遠くまで田んぼと畑が見渡せて思わず深呼吸してしまいます。柿のオーナーにしていただいて時々自分の柿の木の作業に来ていますが、この制度のお得なのは収穫の時だけではありません。家と職場を往復しているだけでは絶対に見られない景色を、四季折々に見られることなのです。

農作業の合間に先生と奥様がお茶に誘ってくださいます。この時間も私の宝物です。「ちょっと作ってみたんだけど」と出してくださるおやつの美味しいこと・・どうやったらこんな美味しいものができるのでしょうか!

山崎農園に流れる時間は、いつも豊かです。せかせかしながら空回りしている日々に置き忘れた何かを、山崎先生の農園で発見できるような気がしています。
2022/05/05
京都大会の武徳殿は、例年「ここよろしいですか?」「あ、どうぞどうぞ」というやりとりを経てやっと面が置けるくらい混んでいたそうです。立合が終わってお礼を言おうと思っても、自分の相手を探し出すのが一苦労というお話もよく聞きました。

それが今年は、入場できる人数が限られたことで立合の後にお相手の方や自分の前後の方々といろいろお話しすることができた、静かな道場で落ち着いて立合に臨むことができた、と出場した家人がニコニコしながら帰ってきました。

出場する方がそんな風に思える大会が一番だと思います。また京都に来られない方もストリーム配信で立合が観られるようになったことも、すごく画期的です。

でもすぐそこで繰り広げられる立合の迫力、先生の面を恭しく捧げ持って回り廊下を行くお弟子さんの姿、武徳殿に入れていただいたからこそ体験できたあれこれが、少し懐かしい気もします。(写真は平安神宮)
2022/04/30

昨年11月初めに網膜裂孔、それから網膜剥離へ進んでしまい、12月初めに手術を受けました。

突然、右目の視界が真っ白になり、それから少しずつ見えるようになり、また剥離したところが黒い円になって見えなくなり・・と一進一退で不安な気持ちを抱え、パソコンも本も見てはだめと言われ、仕事に行くこともできずに毎日しょんぼりベッドに腰掛けているしかなかった日々に、たびたび電話をくださったのは水田道場の皆さんでした。県の稽古会まで行って稽古場に入れず、外で待っているしかない私にわざわざ声をかけに来てくれたのも水田道場の方々でした。

人の声がこんなにありがたいことを、私は今まで知らなかったように思います。真っ暗な道を歩いているような日々、慣れない家事に挑戦してくれた家人と私のことを心配してくれる方々が送ってくれた糸を辿って元の世界に戻って来たのでした。

自分だったら何を言って励ましたらいいか分からない人に電話をしただろうか?と思います。「具合はどう」と訊いてもらえることがこんなに温かく、心強いことが、言われる側になって初めて分かりました。

私にとって大きな家族のような道場です。大切にしていこうと思います。