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日々是好日-道場での日々Days in Dojo (Japanese only)

ホームページの管理人の日記です。

Index
 2020年  3月   26日  イタリアのお医者様から
 22日  山崎先生の筍
 21日  5階が遠すぎる!
 18日  イタリアからの便り
 8日  再開を待ちながら
 3日  春は来る
 2月  26日  お餅
 24日  午後の稽古
 5日  小さな剣友
 1月   15日  道中の幸せ
 14日  【美しい】について
 13日  水田道場新年会&古稀お祝いの会
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2020/03/26

水田先生から「イタリアの村田先生がどうしておいでか確認して」という連絡をいただきました。

村田先生は、以前ヴェネチアの道場にお邪魔した時に駆けつけてくださった剣道七段の日本人の先生です。現地で医師をされているので、今、大変な日々をお過ごしだろうと心配していました。

お仕事の邪魔になってはいけないと連絡するのを遠慮していましたが、水田先生もきっと同じ心配をしておいでなのだと思い、きっかけを頂いたと考えて思いきってお便りしました。

すぐにお返事を頂きました。村田先生のご快諾をいただき、ここに転載いたします。
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あたたかいお心遣いをいただき、心より感謝申し上げます。

水田先生と奥様にもくれぐれも宜しくお伝えください。皆さんの思いは支えになります。
今日の時点で医療関係者も39名逝きました。特に北西部ロンバルディア州のベルガモ県、ブレーシャ県、クレモーナ県。集中治療室等の医師たちより、かえって他の科の治療に当たっていた医師たちの院内感染や地方で最初の診断に当たる保険医たち、介護施設の関係者に犠牲者が多く出ています。
いま国内各地の介護施設が続々とクラスター化しています。

スペインも大変です。
日本はこの二国の実例を絶対に無駄にせず、決して安易に構えることなく、適切で緊急で具体的な対処を素早く決定し、時間を無駄にせず施行すべきです。疫病感染は感染が広がってから感染の後を追うのは絶対に負けです。絶えず「先」を取り、「先先の先」で戦わねばなりません。初めての新ウイルスですから誰も抗体を持っていない。特効薬もない。感染の拡大を事前に極力抑えなければなりません。それを成し遂げるまでに極力死者数を増やさぬよう皆頑張っています。
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大変な思いで一日働いて、お疲れのところお返事をくださったのだと思います。お礼を送ったらまたお返事をくださったのですが、24時間後のその返信では医療関係者で亡くなった方が46名に増えていました。

他の病気で入院している人たちにも当然の余波が及んでいること、学校が休みになったことで家庭内DVの被害が増加していることなど、他の問題も出てきているそうで、とても一息には読めないほどの文面でした。

村田先生のお便りは「日本は安易に構えず、イタリアの実例を多方面から解析し態勢作りに役立てるべきです」と結ばれていました。

2020/03/22

今年は山崎先生の竹林に筍を頂きにあがれませんでした。山崎先生と奥様はお若いけれど、先生はご両親と同居しておいでです。万々が一のことがあってはいけません。「残念です」とお便りしたら「近くまで行くから」と先生が出て来てくださいました。

土浦の駐車場でほんの数分、すれ違うようにしてお目にかかりました。約1ヶ月ぶりの山崎先生は昨日もお稽古いただいたかな?と思うほどお変わりなくて、なんだかものすごくホッとしました。

筍2本と春の幸をあれこれ頂いて帰途につき、「筍ごはんがいいよ」とおっしゃっていた山崎先生のお勧め通りに筍ごはんにしていただきました。香りも柔らかさも最高の筍でした。

山崎先生、美味しい筍をどうもありがとうございました!

2020/03/21

稽古休止のご指示を頂いたりイタリアの皆さんの近況をお伝えするために、時々水田先生にご連絡する機会があります。

その時に、ふだんはエレベータで行くところを階段で行っておりますとお話ししてみました。足のことでご注意を頂く時に「脚力が弱いのかな」と言われることが多いので階段を一段飛ばしで昇ってみているのですが、果たしてこれが正しいのか心配だったのです。先生は「飛ばさずに小走りで上がるのもいい」と言ってくださいました。

私の家は5階、職場も5階なので、階段を昇る機会はたくさんあります。しかし家の階段が15段も昇ると次の階なのに比べ、職場の階段は長いです。先日数えたら次の階まで32段ありました。科学実験をする施設なので、天井にいろいろな空調の設備が入っているためなのだそうですが、とにかく次の階が遠いのです。

3階くらいまで来ると息があがって目が回ってきます。そこで深呼吸して1階分だけ一段飛ばしで4階に向かいます。空気が薄いように思うのは気のせいでしょうか、もうエレベータに乗ろう・・と思うのですが、4階から乗って来て5階で降りたら笑われるに決まっています。もう引き返す道はないのです。

足が重いし、息ができないし、できれば手すりにすがって昇りたいところですが、先生が「小走りで」とおっしゃったのだからやらねばなりません。ついに5階に到着、お掃除をしている方に「お疲れさま!」と笑顔で迎えられ、エレベータから降りてきた同僚に「ムダに元気だね」と呆れられてヨロヨロしながら仕事を始めます。

道場の先生方のおかげでせっかく掴みかけていたような気のしていたものが指の間からこぼれていくような不安、階段を昇っても素振りをしても、稽古をしていない不安は消えません。しかしお目にかかって直接ご指導いただけなくても先生はいつも門下生の近くに居てくださるような気がします。今できることを精一杯しようと思います。

2020/03/18

昨日正午のヴェネチア、サンマルコ広場の写真をエルマーノさん(=トニーさん)が送ってくれました。昼となく夜となく人で賑わってきたはずの広場に人が一人もいないことにびっくりしました。

コロナウイルスが拡がっているイタリアのことが心配で、お世話になった人たちにたびたび連絡をしています。ヴェネチア、ベルガモ、ボローニャの皆さんから「私たちは大丈夫」という元気な返信が届くたびにホッとして、嬉しくなります。

彼らの便りには時々「通りに誰もいない」「医院が閉まっている」と不安が挟まりますが、それでも彼らは「安心して」と笑顔の写真や動画を送ってくれて、必ず最後に「それより水田先生ご夫妻や道場の先生方は大丈夫?気をつけてとお伝えして」と言ってくれるのです。

生まれも育ちもヴェネチアで、現地ガイドのお仕事をされているエルマーノさんは「街に誰もいない」と嘆きますが、この美しい街の門が再び開くのを世界中の人が待っていると思います。皆さんの無事を祈りつつ、私も待とうと思います。

2020/03/08

素振りをしている夢を見ました。そうだ、稽古がなくなったからといってできることが何もなくなったわけではない、稽古が再開した時に先生にがっかりされてはいけない、と素振りをすることにしました。

数年前に剣道とは無縁の友人が「なんだか楽しそうにやってるから」と誕生日祝いに送ってくれた素振り用の棒があったのを思い出し、竹刀と一緒に持って外に出ました。

この棒、中に移動する錘(おもり)が入っていて、正しく振ると音が鳴るという仕組みです。試しに一度振ってみると・・音がしません。あれ!?どうして!?とムキになってブンブン振りましたが、まったく音がしません。

水田先生だったら振るたびに鳴るのだろうか、としみじみ手にした棒を眺め、先生が竹刀振りについて話してくださった言葉を必死に思い出しました。こうだろうか?と振ってみると、「カチッ」という音がしました。あっ!と思ってもう一度振ると、今度は鳴りません。

先生の言葉とお手本を必死に思い出した時だけ鳴る棒・・まだ2回以上連続で鳴らすことができません。稽古再開を待ちながら先生が教えてくださったことを頼りに細い道を歩いていこうと思います。

2020/03/03

どの稽古も中止になって、すぐまたお稽古頂けると信じていた先生方に突然会えなくなってしまいました。

自分の感染も怖いけれど、家族にも、そして私にとっては今や家族と同じくらい大切な剣道の先生方にも・・誰一人としてウイルスに感染して苦しんでほしくないと思うと、何倍にもなった心配に押し潰されそうでした。

そんな私に職場の人達が教えてくれたのがジョンズ・ホプキンズ大学の発表しているデータです。

https://coronavirus.jhu.edu/map.html

今回の新型コロナウイルスの感染拡大を示す地図とともに、世界の「感染が判明した人」と「完治した人」のグラフを毎日発表しています。

それを見て、不安の世界に少し光が差したような気がしました。膨らんできた木蓮の蕾を見上げながら、きっと春は来る、と思えるようになった今日この頃です。

2020/02/26

職場で二つの部署を兼務していることもあり、仕事で2台、家で1台、合計3台のパソコンを使っています。

最近、その3台がすべて「お持ちください」と入力しようとすると「お餅ください」と変換してしまうことに気づきました。

パソコンの辞書は頻繁に入力する言葉をおぼえて変換するはずなので、どのパソコンでも「お餅」「お餅」と入力している持ち主が・・それは私!?まったくどれだけ餅好きなのか、しかも職場のパソコンでも?と呆れました。

しかし、3台とも「み」と入力すると「水田道場」という候補を出してきますので、私の人生のキーワードは「水田道場」と「お餅」なのかもしれません。

2020/02/24

このところ、稽古日が祝日などで休日になると、水田道場は午後に稽古をしています。場所はまちまちですが、夕方に終わる稽古は先生方にゆっくりお話をうかがえたり、遠方からのお客様の帰りの足も心配なくなるので好評です。

今日は、昨年京都大会で宿をご一緒した先生が神奈川からみえました。「今日は基本をしっかりやろうと思います」という水田先生の言葉で始まり、真剣な地稽古で締めくくられた水田道場の稽古を「講習会より充実していた。本当に贅沢な時間だった。自分の基本を見直すいい機会になりました」と言ってくださり、お礼を言いながら帰って行かれました。

駅の入口に向かう先生の後ろ姿を見送りながら、そんな風に言っていただける稽古に参加できる幸運とありがたさをしみじみ噛みしめました。

2020/02/05

今日は稽古に小さな剣友がやってきました。小学4年生の男の子、一緒に来たお父さんは水田先生の昔の教え子さんです。

剣道形はまだ習っていないので、一緒に「木刀による剣道基本技稽古法」を稽古することになりました。私たちの場所は道場の出入り口で仁王立ちになって全体を見守る水田先生の一番近くです。私は順番を忘れるのではないかと思うほど緊張していましたが、彼にとって水田先生はどんな風に見えているのだろうとも考えていました。

基本一を終えたところで水田先生がいらして間合いのことを注意してくださいました。彼が先生を見上げて一生懸命に話を聞き、「はい!」と返事をする姿に先生への敬意と信頼が溢れているのを見て、ふいに「ああ、この子は水田先生がどういう先生か、ちゃんと分かっているんだ」と、すとんと腑におちるものがありました。

「子どももちゃんと大人の振る舞いを見ている」と水田先生が話された通りだなと思いました。

大人たちも、みんなが温かい気持ちで彼を見守り、水田先生の稽古でみるみる面打ちを修正していくのを見て心の中で喝采し、そしてこの小さな剣友から実に多くのことを学びました。

「今日はどうもありがとうございました」と言いにきてくれた彼に、「こちらこそありがとうございました」と心からお礼を言いました。

2020/01/15

稽古の後、水田先生は整列した門下生に向かって丁寧に「先日はどうもありがとうございました」と皆からの古稀のお祝いにお礼を言われました。

そして「会場ではお礼を言うので精一杯だったが」と少し間を置いて、「家に帰ってからしみじみとね、ああ僕は幸せだなあと思いました」と続けられたのです。

今回「新年会で水田先生の古稀のお祝いをします」とお知らせしたところ、すぐに「出席します」というお返事をくださった方が多いのに驚きました。また連休中の家族の行事でどうしても出席できない先生方からは「これをお祝いの足しに」とお気持ちを頂きました。

当日は会場にいない人たちのお祝いの気持ちも加わって、水田先生を心からお祝いする和やかで温かい会となりました。

門下生にしていただいてから、私は先生が「ここは稽古会ではない、道場です」と何度もおっしゃるのを聞いてきました。先生が『水田道場』という道場の土台を造るために人の気づかないところで心を配っていらっしゃることに時々気がついていました。

まだまだ道半ば、と先生はおっしゃるのではないでしょうか。でもその道の先頭を歩いている先生が「幸せだ」と思ってくださるのは嬉しいことだなと思いました。

2020/01/14

国語学の先生に
【美しい】という言葉は、他の似たような言葉とはっきり違う点があります。それは何でしょう?
というナゾナゾを出されたことがあります。

【美しい】は、【きれい】や【かわいい】と何が違うのか?

図書館で国語辞典を片端から調べて、【美しい】だけが、心が「快い」と感じる時に使われる言葉だということが分かりました。

稽古の終わりに水田先生が「皆さんそれぞれ今年の目標があると思うが、”美しさ”も目指してほしい」と話されました。美しい構え、美しい打ち、美しい所作、それらはすべて正しい基本の上にのみ成立するものだというお話を聞きながら、そのナゾナゾを思い出しました。

2020/01/13

水田道場の新年稽古の後、つくば市内のレストランで新年会が開催されました。今年の新年会は水田先生の古稀のお祝いをすることになり、「稽古には間に合わないけれど」と稽古にはいらっしゃらなかった先生方も来てくださり、賑やかな会となりました。

山崎先生は水田先生に古稀のお祝いを述べられ、開会の挨拶を「いつまでもお元気で、更に厳しい稽古をお願いいたします」と結ばれました。水田道場で先生にもっとも厳しい稽古をいただいている一人である山崎先生の言葉をみな反芻しながら聴きました。

水田先生は代わる代わる隣の席にご挨拶にうかがう人たちとお酒を酌み交わし、一人一人と丁寧に話をしていらっしゃいました。先生の和やかなお気持ちが会場を満たし、あちらこちらで楽しい話に花が咲いて、楽しく明るい会となりました。

水田先生、数えで古稀をお迎えになられますことお喜び申し上げます。いつまでもお元気で、山崎先生の半分くらいの厳しいお稽古をお願いいたします。