イタリアのディエゴさんは、剣道のほかに囲碁にも詳しく、日本語の勉強もしていて時々「言葉」についてSMSで話します。
イタリア語はラテン語だけでなくギリシャ語やアラビア語の影響も受けているのだそうです。先日は「仮面」という単語について面白いことを教えてもらいました。
I recently discovered another interesting curiosity about the link between the Greek and Latin languages, from which the Italian language derives.
The ancient Greeks used masks (like your Noh theatre!) for their plays which were called 'Prosopon'.
最近、イタリア語の語源となったギリシャ語とラテン語のつながりについて、また面白い発見をした。古代ギリシャでは、演劇(日本の能楽のようなものです!)に「プロソポン」と呼ばれる仮面を使っていました。
These masks also served to amplify the volume of the actors' voices.
The Latins called these masks 'Per' which in Latin means 'to amplify, increase' and 'sonam' which in Latin means 'sound'.
この仮面は、役者の声の大きさを増幅させる役割も果たしていました。それでラテン語で「増幅する、増やす」という意味の「Per」と、「音」を意味する「Sonam」を組み合わせて、「Per+Sonam」と名付けられたのです。
Thus, combining the words 'Per+sonam' = 'Persona' (person).
And funny to think that the philosophical term to identify a human person, is that of a mask!
つまり、「ペル+ソナム」=「ペルソナ」(人)なのです。人間を特定する哲学用語が「仮面」とは、面白いですね。
水田先生のお供でイタリアに行くまで、私はイタリアは一生テレビで見るだけの場所だと信じていましたし、イタリア人と知り合うことがあるとは夢にも思っていませんでした。
剣道を通じてイタリア人の友達ができて、いろいろな人といろいろな話を、英語の助けを借りながら交わせることに今でも驚いています。
そしてそんなご縁を結んでくださった水田先生にそのたびに感謝しています。
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